写真撮影のアシスタントって何をしているかご存じですか?
カメラマンの中にも「アシスタントはつけた事がない」という方もいると思います。
私は、アシスタント・カメラマン(アシスタント付き)両方の経験があります。
もちろんカメラマンの考え方や、アシスタントのスキル、撮影のシチュエーションによって役割も変わっていくと思いますが、私なりに思う「アシスタントを付けることの良さ」をあげていこうと思います。
※人物モデルをロケーション撮影する際を想定しています。
カメラマン・モデルの荷物を持ってもらえる

撮影未経験の方もこのメリットはすぐ思い浮かぶかなと思いますが、こちらはかなり助かるメリットの1つだと思います。
カメラ本体、レンズ数本、ストロボ、レフ板、三脚などなど…撮影機材だけでもかなり物が多くなります。
場合によってはモデルさんの化粧直しのための道具…
撮影に使用する小物類がある場合も多く、荷物を持ち運ぶのもかなり大変になる場合が多いです。
モデルになる人がお客様の場合は、荷物を持って貰うことが難しい場合もあります。
そんな時にアシスタントがいると、本当に助かります。
1度決めた撮影のベストポジションを維持しやすい

いざ、撮影のポジションも決まり、ポージングも決めたのに…
- ちょっとモデルの手の位置が決まらない
- 若干前髪を直したいけど、モデルに直してもらうと、服がまた乱れてしまう
- 口で言ってもなかなかモデルに伝わらない etc…
カメラマンが行ったり来たりして、セッティング…
そんなときにアシスタントがいると、かわりにセッティングを手伝ってくれます。
長い期間同じアシスタントと携わっていると、自分の撮影のクセなども理解してくれて、言わずとも細かく見てくれる場合も。
セッティング中の間をつないでくれる

モデルさんが被写体初心者の方になることも多いと思います。
カメラのセッティングの時間など無言の時間が続くと、せっかく盛り上がっていた雰囲気やモデルさんの気持ちが冷めてしまったり、撮り終わったと勘違いしてポーズを崩してしまうこともあります。
またポージングのやり直しや、表情をまた柔らかくするために雰囲気作りをやり直したり…
結構手間なんですよ…これ…
私はカメラのセッティング中もずっと喋り続けていますが、アシスタントの人などが隣でお話を続けてくれていると、本当に楽です!
特に、お子さんや、撮影が苦手な人などは1人だと大変です。
お話が上手なアシスタントがついてくれると、ほとんどカメラマンがしゃべらなくても、モデルの自然な笑顔を引き出してくれるので、シャッターチャンスを狙うことに集中できます。
モデルの服装などを直してもらえる

モデルは自分がどうなっているのか確認ができないので、自分で直すことがなかなか難しいことが多々あります。
でも、男性カメラマンは、女性モデルの体や顔に触ることはなかなか難しいこともあるかと思います。
そんなときに、女性アシスタントがいると、モデルに受け入れられやすいので代わりに直してくれます。
メイクの知識がある人がアシスタントについてくれれば、化粧直しをしてくれます。
着物に知識がある人がアシスタントにつけば、見えてはいけない箇所などもあるので、ポージングの際などにフォローしてもらえたりします。
モデルの細かな箇所まで気を配れると、よりキレイな写真を撮りやすくなるかなと思います。
キレイな絵・欲しい絵が撮りやすくなる

カメラマンは撮影中に考えることがたくさんあります。
- カメラの設定
- 光りをどう当てるか
- モデルのポージング
- モデルの表情
- 背景をどのように映すか
- アイテムを使用するか
- モデルとの会話
- 時間 etc…
考えることや気を配る箇所がたくさんあって、あってはいけないんですが、細かい箇所をに気づけないことがあるんです。
そんな時に2つ目があると、ミスを防ぎやすくなります。
また、撮影中にレフ板をもってもらえたり、まるで風が吹いているようにドレスの裾をなびかせてくれたりなど、そういう部分のフォローをしてくれるのもアシスタントさんです!
本当にありがたきありがたきありがたき…
まとめ
- カメラマン・モデルの荷物を持ってもらえる
- 1度決めた撮影のベストポジションを維持しやすい
- セッティング中の間をつないでくれる
- モデルの服装などを直してもらえる
- キレイな絵・欲しい絵が撮りやすくなる
アシスタントさんは、カメラマンの手になってくれるありがたいパートナーです。
アシスタントがいることによって、間違い無く写真の質を上げることはできると思っています。
カメラマンによっては、未来のカメラマンをアシスタントにつけることもあると思います。
カメラマンの考え方や目的などによって、アシスタントに何を求めるかは変わってくると思いますが、自分が「この人についてもらいたい!」と思った人にアシスタントになってもらってみてはいかがでしょうか?
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